大地に神の力が宿る!火山にまつわる神話

大地に神の力が宿る!火山にまつわる神話

現在もハワイの人々の信仰を集める火の女神ペレ。ハワイ島のキラウエア火山にはペレが棲むと言われています。

公開日:2013.08.31

更新日:2017.06.14

ハワイ島(ビッグアイランド)特別コラム

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 冬場に雪を頂くマウナケアと正反対の、この地球上で最もホットな場所がハワイ島にあります。今なおマグマが地底から湧き出し、新しい大地を生み続けている、大地創造の地。それがキラウエア火山を中心としたハワイ火山国立公園です。真っ赤な溶岩は、噴火のたびに道路をふさぎ、あたり一面を漆黒の大地に変えながら、次なる島を作り出そうとしているかのよう。そんな大自然の驚異を間近で見ることができる、地球上でも珍しい場所は、ハワイで唯一の世界遺産にも指定され、生きている地球の姿を見ようと、多くの人がこの地を訪れます。

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夜のキラウエア火口。赤く燃え上がる炎が見える。写真協力/マサシのネイチャースクール

 キラウエア火山には、火山の女神ペレが棲むといわれています。もとはタヒチにいたペレは、海の女神である姉の怒りをかって国を追われ、カヌーでハワイにわたってきました。ハワイ諸島北部から入り、落ち着こうとするたびに、姉が水を使ってペレの聖なる火を消してしまうので、徐々に南に追われ、ようやく海水のとどかないハワイ島のキラウエアにたどりつき、ここを棲み家としました。

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  絶世の美女といわれるペレは、気まぐれで嫉妬深く癇癪持ち。その気性の激しさから、彼女は、怒るたびに何度となく火山を爆発させてきました。爆発のたびに被害を受けるハワイの人たちにとって、女神ペレは畏れるべき存在。しかし、活発な火山活動は、太古の昔から人々に畏敬の念を抱かせると同時に創造力とパワーを与えてもきました。新しい命を生み続ける火の神は、創造の神としてアーティストたちのインスピレーションの元となり、またフラの踊り手たちにとっても火の女神は崇拝の対象であり、火口でフラを舞うことには特別な意味があるといいます。
  ペレの棲み家といわれるハレマウマウ火口は、命を生み出す女性のシンボルにも例えられ、今でも人々がペレの好物であるジンなどを手に、祈りを捧げにここへやって来ます。火山もまた、ハワイアンにとって神聖かつ大事な場所なのです。
ハワイ火山国立公園DATA

総面積:1,350平方キロメートル
(東京ドーム約20.5個分) 
キラウエア火山標高:1,248m 
キラウエア火山体積:富士山の約13倍 
ハレマウマウ火口の距離:約1km 
流れる溶岩の温度:平均500度

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